Pivotal Tracker でスクラムでの開発(アジャイル)のプロジェクト管理をする
スクラムでの開発(アジャイル)をするにあたって、いわゆるチケット(ストーリー)管理をどうするか? で悩むことが多いかもしれません。
- 物理ボード
- GitHub Projects
- Jira
- Trello
- Backlog
- Azure DevOps
- Pivotal Tracker
- など
そこで今回は、私がいるチームで使っているPivotal Trackerをご紹介します。 なお、他の管理ツールにも同様のことができるかもしれませんが、あくまでもPivotal Tracker視点での記載となります。
おすすめの方
- スクラムでの開発(アジャイル)の管理ツールを探している方
- Pivotal Trackerをざっくり知りたい方
Pivotal Trackerのおすすめポイント
実際に使って感じたおすすめポイントです。
- 優先順位がはっきり決まる
- 視認性が良い
- 「いつ、どこまで終わるか」がざっくり分かる
優先順位がはっきり決まる
優先度が「高・中・低」みたいな場合、下記のような場面に遭遇した方は多いと思います。優先度とは……。
- 多くの優先度が「高」になっている
- 「高」より上の「最高」などが後からできる
- 同じ優先度がいくつかあり、結局どれが優先なの?となる
Pivotal Trackerではストーリーを並べるため、優先順位がハッキリ決まります。上にあるほど優先なのです。 そのため、「で、結局どれの優先度が高いの?」と悩むことはありません。一目瞭然です。
視認性が良い
カンバン的なカードを使うツールの場合、ストーリーがたくさんあると、縦に伸びて地味に見にくいです。 Pivotal Trackerでは、1つのストーリーは横長のリストで表現されるため、たくさんあっても縦長にならず見やすいです。 1画面に表示できるストーリーの数が多いのです。
「いつ、どこまで終わるか」がざっくり分かる
1スプリント当たりのポイントや各ストーリーのポイントなどを元にして、「xスプリントで、ここまで終わる見込み」がざっくり分かります。
そのため、下記のような判断材料に活用できます。
- このストーリーが終わるのはNヶ月後だから、そのあたりに大型リリースを仮決めしよう
- Nヶ月後にはリリースしたいけど、このままだと間に合う?
- 間に合わなそうだから、優先度・やることを見直す?
たとえば下記画像の場合、9月8日のリリースで「ユーザは、xxxが発生したときに電話を受けたい」までをリリース対象にしたいけど、間に合わない(はみ出ている)ことがすぐ分かります。
Pivotal Trackerを使うコツ
Pivotal Tracker自体はシンプルですが、少しの工夫でより便利になります。
- スプリントゴールを明記する
- ストーリーのテンプレートを作る
- 「m月d日までにやりたい」があるなら明記する
スプリントゴールを明記する
Pivotal Trackerは1スプリント毎の目安を自動で出してくれますが、0ポイントのストーリーがたくさんあっても、合計0ポイントと換算します。 そのため、下記のように「0ポイントのストーリーが多いけど、現実的には4ポイント分の消化は無理」なんてことが起こりえます。
現実的なゴールについて、自分たちで明記しましょう。このようにすれば分かりやすくなります。
「m月d日までにやりたい」があるなら明記する
下記のように明記することで分かりやすくなります。 「そういえばm月d日までに対応必要だった……!」なんてことを防げます(忘れてても思い出せる)。
ストーリーのテンプレートを作る
ストーリーのテンプレートを用意しておき、新しいストーリーを作る際はテンプレートをコピーして作ると便利です。
もちろん、テンプレート内のDescriptionも記載できます。
さいごに
これらのツールは、プロダクトオーナーも含めて合う合わないがあると思います。 いくつか試してチームに合うツールを見つけると良いですね。